ダイナミックプライシングとは、商品の売れ行きに合わせて価格を変更することです。例えば商品がなかなか売れない時には価格を下げて販売を促進し、逆に売れすぎて在庫不足になりそうな時には価格を上げて利益を上げます。
ダイナミックプライシングを上手く使うと、従来の固定価格と比べて、次のメリットがあります。
なぜそうなるのか、一つずつ理由を説明していきます。
まず前提として、ある商品を買っても良いと思う価格は人によって違います。例えばタイ行きの航空券のチケットを10万円でも買うという人もいれば、5万円以下でないと買わないという人もいます。一般的には図のように、価格が安いほど多くの人が買い、高い時は限られた人しか買いません。そして価格と販売量をかけ合わせた面積が売上になります。
固定価格の場合、その価格で買っても良いという人がいなければ商品は売れないので、価格を下げる必要があります。逆に、もっと高い値段でも買うという人がいる場合は、価格を上げたほうが売上は上がります。
ダイナミックプライシングを使うと、商品の売れ行きに合わせて価格を変えることができます。例えば商品がしばらく売れない場合、価格が高すぎる可能性があるので、自動的に価格を下げ、販売数および売上を増やします。また商品が売れているときは、価格を上げて、商品一つあたりの売上を増やします。結果として、どちらのケースでも売上が増えることになります。
これは価格が高すぎて商品が売れず、在庫が余っている状態と考えられます。ダイナミックプライシングを使うと、在庫が余りそうな時に価格を下げ、在庫処分を促すことができます。
ダイナミックプライシングに適しているのは、「寿命のある商品」です。例えば以下のような商品には寿命があるため、ダイナミックプライシングが有効です。
飛行機やイベントのチケットは、フライト日やイベント日を過ぎると価値が無くなってしまうので、その前に販売する必要があります。またイベント日が近づくにつれ、在庫が少なくなり、価格が高騰します。このように寿命のある商品はタイミングによって価値が大きく変動するため、ダイナミックプライシングに適しています。
またホテルの部屋は通常、あらかじめ宿泊日を指定して予約する必要があります。このため、宿泊日を過ぎると予約の価値は無くなってしまうので、やはり寿命のある商品と考えることができます。季節ごとに商品の入れ替わるアパレルや生鮮食品もやはりダイナミックプライシングに適しています。
ダイナミックプライシングの成功事例としては、ライドシェアサービスのUberやホテル予約サービスのOYOが有名です。例えばOYOのダイナミックプライシングアルゴリズムは1時間ごとに14万件のデータを分析し、97%の予測精度で毎日6000万件の価格変更を行い、一室あたりの売上を最大化しています。
ではダイナミックプライシングを導入し、売上を最大化するにはどうすればいいのでしょうか?もしECプラットフォームのShopify上でビジネスを行っているのであれば、弊社のDyna-Pricingをインストールするだけで、AIが自動的に最適価格を計算し、売上を最大化してくれます。
Shopify以外のシステムへのカスタマイズも可能ですので、ダイナミックプライシングをご検討の際はお気軽にお問い合わせください。